『3日目!繋とバッティングセンター!打てよーっ!』


「おぉー!木田ってうめぇんだな!」

「だろだろ?」

「僕、全然打てないです...。」


繋は何度も空振りを繰り返している。


「あぁ、繋、教えてやるよ!ここをこう持って...。」


繋は必死に覚えようとしている。
一生懸命だな...。


「ヒーラギは打たねぇのか?」


織井が聞いてきた。


「あー...あたしは...いいよ。」

「なんだよ柊、ノリ悪くねぇ?」

「あ、いやー...。」


仙田たちに追い込まれる。


「まさか柊、打てねぇとか?」

「バ、バカ!打てるに決まってんだろ!」


そう言ってあたしは鼻息を荒くしてバットを握った。


数分後...。


「ギャハハハハッ!」


うるさい笑い声が響いた。

まぁ、想像通り、あたしは空振りばっかりだったのだ。


「あんなに自信満々に入っていってオール空振りとか!」

「うっせぇバカ!」


顔が熱くなっていくー...。


「まぁまぁ...ヒーラギ、俺が教えてやるよ。」


織井になだめられながらあたしはまたバットを握る。
繋はそんなあたしを微笑ましそうに見つめていた。