君が望む未来の中で

振り返ると、そこには数人の男達。


「ん?なんすか、そのガキ。トップとも言われる方が子守りっすか!」


バカにしたようなその言葉に、少しイラついた。

でも...。


「...明音さんのこと、バカにしないでください...!」


繋の方が、先にキレてしまったらしい。


「お、おい繋!」


すると男達は繋の胸ぐらを掴み、顔を覗き込んだ。


「へぇ、整った顔してんじゃん。お姉ちゃんに手、出されたくなかったら、大人しくしてろよ、な?」


そして、繋はその男に殴られ、倒れてしまった。


「テメェ!繋に何してんだよ!?」


あたしは堪らずその男に掴みかかった。


「おぉ~トップさん直々にっすか。でも、2対10、しかも、そっちの1人は随分と弱そうだ。勝てないんじゃないすか?」


あたしはイライラが募り、その男を殴る。
あたしは他の男達にも殴られ、反撃する隙もあまりない。


「明音さんに触るなっ!」


繋は必死にその男を引き剥がそうと後ろから抱きつくようにするが、他の男達によって引き剥がされ、殴られ蹴られを繰り返されていた。


「繋に手出すなよ!」

「しつこい弟さんっすねぇ。」


繋は苦しそうに咳き込み、ぐったりとしている。


「ふざけんなっ!」


あたしは何度も掴みかかった。

すると、「何やってんだよテメェら!」と織井が走ってきた。


「...2対10とは、最低なヤツらだな。第一ここは遊園地。場違いなのがわかんねぇのかよ!」


仲間達も喧嘩に参戦し、すぐに倒すことが出来た。


「...ヒーラギ、大丈夫か。」

「あたしより繋だ!」


あたしがぐったりと倒れている繋に駆け寄った。


「繋、しっかりしろ、繋!」


繋は気を失っていて、返事をしない。


「とにかく連れて帰ろうぜ。俺の家にでも。」


織井がそう言い、仙田が繋を背負い、あたしたちは織井の家に向かった。