「すみません、弟が来たので」 「弟さん!?まぁまぁ、若いのに授業参観に……偉いのね」 苦笑いを浮かべて、その場を離れた。 「サンキュー、慎。助かった」 「え?何が?」 こっちの話だよ。 それから授業が始まった。 どうやら国語の授業らしい。 順番が回ってきて、慎は教科書を読む。 お、結構真面目にノート取ってんじゃん。 いつものヤンチャぶりとは違う一面をみれたな。