「え、明日?なんか急だな、相変わらず。あいつら毎日暇なんだろう」 「でもなんか楽しみ。八年ぶりだもん」 「あー、あの頃は若かったな。マネージャーの優香ちゃん、キレイになってんだろうなぁ」 「一樹ってばサイテー」 「冗談、冗談。オレはお前だけに決まってるだろうが」 高い位置から抱き締めてくる一樹の腕。 バスケットで鍛えられた、太くて力強くて暖かい、私を守ってくれる腕だ。