私は少し驚いていた。 簡単に断られるだろうと思っていたのだ。 それに、ネットまでほんの2mもなかったから、今の私が外すわけがないし、 こんなにあっさりとつきあえるなんて思ってもみなかったから。 腕は震えていたけど、自信があった。 しっかり伸ばして、指先まで力を入れる。 そして、軽くジャンプした。 それはまるで、連射したフィルム写真のように、一コマ一コマを空中に刻んでいく。 次の瞬間、 鈍い音と重なって、私の体に衝撃が走った。 私は、シュートを外した。