あの日、夕陽が差し込む体育館で 私は人生最初で最後の告白をした。 「ずっと好きだったの。 よかったら、私とつきあって」 憧れ続けてきた存在。 話しかける勇気さえなかった日々。 文化祭の後片付けが終わる頃、彼はいつもと同じようにバスケットの練習をしていた。 床を打つボールの音。 逆光で目が閉じかける私に、彼は言った。 「そこからシュートできたら、つきあってもいいよ」