「せーちゃん…
少しだけ許して。」
そう言うと葵は抱きしめ返してくれた。
すごく落ち着けて…穏やかで,なんだか温かかった。
ずっとこうしていたい,と心の底から思った。
『好き』前に言われた言葉に『好き』と返したらいつもこんな気持ちでいられるのかもしれない。
でも…そんな想いでそんなこと言うの?
本当に『好き』なの?
そう問い掛けるもう一人の私がいる。
答えは…『分からない』
だってこの間までは大嫌いで,距離を置きたい人だった。
そんな気持ちが少しずつ変わってきているのは確かだけど…
“親に愛された”という記憶がなかったから,私は分からない。
「好きです。
返事はいつでもいい。
だから断らないで下さい。」
ぎゅっと強く抱きしめられたけど,苦しくなくて。
そんなところに愛情を感じた。
私は『ごめん』と『ありがとう』を呟いた。
少しだけ許して。」
そう言うと葵は抱きしめ返してくれた。
すごく落ち着けて…穏やかで,なんだか温かかった。
ずっとこうしていたい,と心の底から思った。
『好き』前に言われた言葉に『好き』と返したらいつもこんな気持ちでいられるのかもしれない。
でも…そんな想いでそんなこと言うの?
本当に『好き』なの?
そう問い掛けるもう一人の私がいる。
答えは…『分からない』
だってこの間までは大嫌いで,距離を置きたい人だった。
そんな気持ちが少しずつ変わってきているのは確かだけど…
“親に愛された”という記憶がなかったから,私は分からない。
「好きです。
返事はいつでもいい。
だから断らないで下さい。」
ぎゅっと強く抱きしめられたけど,苦しくなくて。
そんなところに愛情を感じた。
私は『ごめん』と『ありがとう』を呟いた。



