「この手大好きなの...。」


「なんで?」


「私を救ってくれた手だから。」



あの時、はじめくんに出会えてよかった


じゃなかったらこんな幸せな気持ちにも
なれなかったと思うから...。



「ふっ。こんな手でよければいつでも貸しますよ。」


ドキんっ



「あっはっはい!!!」



そう言ってくれたはじめくんの顔は


今まで見たことのないほどの


優しい顔をしていた。