誰かが微笑んでいる...



温かい手。



優しい笑顔...。




あなたは私の...



「お...うじさま...」





「王子様...?」




!?



「なっ!!いった...」


「軽い脳震盪。 起き上がるな。」


そこには広瀬くんがいた。




「あ...ありがと。」

保健室...?

もしかして...運んでくれたのかな?



「ねぇ、もしかして...運んでくれたの...?」


「もう少し痩せたら?」


「なっ!?」


「うそうそ。ちゃんと物食ってんの?軽すぎる。」


「食べてるよ。大丈夫。運んでくれてありがとう!」


「...いいよ。」



そう言って、窓の外を見た。