...向日葵と真夏の片想い*

 



「お前、何やってんの?」

「見れば分かるでしょ、居残りでーす」




そう言ってえへへ、と笑う咲良の手にはシャーペンがしっかりと握られていた。




「ふーん、まあ頑張れよ」

「うっわー、困ってる女の子見て助けないとか最低」




またしてもさっきの笑顔を作ると、机に向かってシャーペンを走らせ始めた。


どうやら数学の問題が夏休み前までに解き終わらなかったらしい。



それにしても。

咲良会って一言目に言われるのが愛夏のことだと思ったから少し拍子抜けした。



でも、今の俺にはなんて言っていいか分からないからその方が少し有り難かったり。