赤司は部屋に入りベッドの上に私を降ろすと自分も隣に腰掛けた。





ふわっと僅かだけど赤司の匂い、熱が伝わって来るような気がした。








「赤司…なんでここに連れて来たの?」


赤司はここまで、
連れて来た理由を言わなかった。

ただ予想はつく。



「…私に仕事をしろってこと?」




赤司組の再建…族の復帰。


それらを私に手伝えと?






















「…いや、そのことじゃない」



言い辛そうにたっぷりと間を置いた彼。





だけど何か決心したかのような瞳が
私に向けられた。






















「……ボスが…お前を探してる」