ある日といえば、ある日のこと。

(…まぁ実際日にちがわからないからある日としか言いようがないのだけれど)




赤司に(無理矢理)連れられて外に出た。


彼に会って以来の外。



太陽が眩しいなんてもんじゃない。


吸血鬼の気持ち、ちょっとわかった。

…果たして吸血鬼が日光が苦手かどうか
砂になるかどうかは不明だけど。


でも確かに、溶ける〜と思ったのは
嘘じゃない。むしろ心から思った。




赤司の髪は名前を意識してか真っ赤。

ただ顔は整っている方だから
似合ってしまうのだから憎たらしい。


何気ない服装だって、
シンプルなのにおしゃれに見えるし。


ホント、美形って得だ。



まぁそんなことはひとまず置いといて…
赤司はどこへ向かっているのだろうか?


私は動けないから…仕方なく奴に黙って
抱かれている他なく。

連れられるがままになっているのだ。


ただ向かう先の検討がつかないし、
ここはひと気も少なく不気味だ。




私なんかに意見する権利ないけれど、
赤司の領地っぽい所へ向かうのだけは
今はまだ避けて欲しい。

私にだって、
心の準備という物は必要なのだから。








…とは言いつつも、どうにも出来ないのがこの状況なわけで。


結局奴の支配下に入り込んでしまった。