赤い電車のあなたへ


ずっと


ずっと伝えたいことがありました。


それを言うにはわたしもまだ幼くて。怖さもあって言えませんでした。


わたしは子どもでしたし、あなたにはまだ心の中で思う人がいたから。


でも、もう伝えます。


一生分の勇気をかき集めて。








――好きです、と。









【赤い電車のあなたへ~完】