赤い電車のあなたへ




三日湖の地名が出て、あまりの符号に驚くしかない。


ほたるに誘われて一泊しに行く湖のある場所だ。なんて言う偶然だろう。


しかも、三日湖に行くのは明後日だ。わたしがその事を伝えると、龍治さんはちょうどいいなと呟いた。


「図々しいお願いなのはわかるけど、俺も同行させてもらえるかな?
もちろん部屋は自分で別に取るし、お礼に往復の電車代を友達の分まで出させてもらうよ」


なんでも龍治さんが言うには、捜す時にひとりでいるとダメらしい。


ダメというのは龍治さんの性格とかじゃなくて、龍太さんを捜すのに。龍太さんが先に龍治さんを見つけると逃げてしまうから、なるべく大勢のなかにいて先に見つかる確率を下げたいという事だった。


もちろん俺自身もわからないように多少変装するけどね、と龍治さんはそう言う。


まあ、なら仕方ないよね。一年間探してやっと見つかった手がかりだもん。わたしに反対する理由はない。


それよりわたしは別に良いとして、問題はほたるなんだけど。と思ったら、ほたるは龍太さん探しに関係すると聞いてあっさりとOKをくれた。


でも、それより問題だったのは、いきなり夏樹が怒りだしたこと。


「知らない男と泊まりなんて許さん。どうしても行くなら俺も着いてく」って。いくら大丈夫と説明しても首を縦に振らなくて。


結局、なんだか知らないうちに4人での旅行になっていった。