って、またこんなことしてたら母さんが煩い。 俺は欠伸をしながら階段を下りる。 「あら、おはよう。朝御飯できてるわよ」 キッチンにはエプロンをつけた母さん。 リビングにはテレビをみながら新聞を広げているスーツ姿の親父。 これもいつもの光景。 いつも通り朝飯食ってコジローにエサをあげて制服に着替えて弁当もって…母さんの見送りを背に家を出る。 そう、いつも通りの一日を送るハズだった。 このときまでは。