「俺が拾ってきたんだから俺が名前つけるもんだろ。それに少なくとも三郎はない」
「だからってー!!」
「いいんだよ、普通でも。コイツはコイツなんだ。周りなんてどうでもいいのー」
そう言って逃げるようにして部屋から出ていく。
「ミャー」
ミミはそう鳴いて俺の頬をペロッと小さく舐めた。
ある日。
一匹の三毛猫が家族に加わりました。
そいつは捨て猫で子猫で。
捨てられた理由も分からないまま家で引き取ることに。
まぁ…ただ分かるのは明日から少しだけ…今までの日常が変わるってこと。
「おやすみ、ミミ」
「…ミャー」
「ワンワンワン!!」
…。
「ワンワン!」
…。
「お兄ちゃーん?コジロー入れてあげなよ!!」
…あーもうっ!!
コジロー!最後ぐらい綺麗に終わらせろよ!
俺はミミを抱えてドアを開ける。
そこにはしっぽを振るコジローと腕を組んでいるりさが。
「コジロー!いれてやるから…」
「ワンワンワォーン!!」
「ミミと仲良しこよししたいのは分かるけどコジローも入れてやんなさいよ」
「わかったって…だから…シッ!!」
鳴き止まないと…。
チョロチョロ…。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!母さーーーんっ!!!!」
「ミミ…ビビって…チビっちゃっね…」
「ワンワン!!」
これが日常になるのはイヤだぁぁぁぁぁ!!(泣)
☆end☆

