ピピピッ─ピピピッ─ピピピッ─…。 「宏太ー?朝よー!!起きてるのー?」 何回聞いたか分からない目覚まし時計の音と母さんの声。 カーテンの隙間からは太陽が俺を眩しく照らす。 それから…。 「ワンワンワンッ!!」 二階にある俺の部屋まで一気にかけ上がってくる犬のコジロー。 開けっ放しのドアから勢いよく走り込んできて俺の腹に飛び乗る。 ちなみにコジローは柴犬だ。