「それも無理。」 七瀬君と一定の距離を保つために離れながら言う。 「じゃ、どっちがいいの? おしおきか、付き合うフリか。」 「どっちもーー」 どっちも嫌。そう言おうとしたら七瀬君が被せてきた。 「ーーどっちも嫌、なんて言わないよね?」 図星で言葉がつまる。 「よく考えてよ。 俺と付き合うフリをしたら俺はおまえをファンクラブとかなんでも守る。 でもさ、おしおきを選んでそのうち誰かに付き合ってるって誤解されても俺は助けねーからな。」