ドガァァァッッッ







「ーーーッ!!」





………………。





………………………。





…………あれ?




痛くない??




でも、確かにいま衝撃音が……。




恐る恐る目を開けてみる。





すると、目の前に大きな影があった!!





カランカラン……



金属の乾いた音が聴こえる。





「そんな………。なんで…………。」



桜子さんの声が聞こえる。



でも、さっきまでの怒りの調子は消え、
今はまるで何かに怯えているようで………。





私の目の前に立ってる人って…………?






その時、



さっきまで想ってた人の声が聴こえてきた……。





「前に言ったはずだ。 “容赦しねぇ” って……。俺の忠告を忘れたとは言わせねぇぞ……?」




……え。




この声って。




っ!!まさか!!




「こうならない為に、俺は咲希から身を引いたのに………………てめぇらのアタマは腐ってんのか?」





私を “咲希” と呼ぶ男性は、一人しかいなかった!





「どう…して……こんな所に、霧島くんがいるの………?なんで、そんな………オンナを庇って……………!!」



「なんでだと……?んな当たり前のこともわかんねぇのかよ?」





霧島くん……!!!




私の目の前にいる人は、待ち焦がれていた唯一の人だった!







「俺は、咲希を愛してるからだ。」