『嫌いになんてなるわけねぇだろ!? 俺は、こんなにも咲希のことが好きでしょうがねえんだから!!』
私をめいいっぱい抱きしめて、彼が真っ先に私に伝えてくれた言葉……。
霧島くん…………。
彼の体温が凍った私の心をじんわりと溶かしていく。
抱きしめる彼の腕は不安から私を護るように強く、
それでいて優しく包んでくれるようだった……。
「嫌いになるかよ!なってたまるか!!俺の咲希への想いを見くびんなよ!?」
「うっ………っ……。」
涙はまだ止まらなくて上手く話せないけれど、
さっきまでの不安な気持ちは霧島くんによっていつの間にか消えていた……。
「咲希……。咲希は俺が護るから。だから何も心配すんなよ?な?」
私は彼が時折くれる言葉を聴きながら目を閉じて、
今は彼だけを感じていたくて意識を集中させていた……。
「もう平気か……?」
「は、はい!平気です……。」
駅の近くの公園に移動し、ひと気の無いベンチに私達は腰をかけた。
あれから私が落ち着くまで霧島くんは抱きしめてくれていて、
私の涙が止まると手を引き、この公園まで連れて来てくれたのだ。
小さな公園だけど、可愛らしい遊具が所々あってなんだか微笑ましい。
「あ。咲希、俺トイレに行ってくるけどちょっと待てるか?」
「え…?は、はい!」
「何かあったらスグに連絡しろよ?」
「わ、わかりました…!」
霧島くんは駆け足で駅の方へ行ってしまった……。
ザァッと風が木々を揺らす。
その中、私はさっきの霧島くんに抱きしめられたことを思い出していた。
抱きしめてもらってしまった……。
霧島くんに……………。
…………………。
………………。
!!!
今冷静になって考えてみると、
めちゃくちゃ恥ずかしいよおぉぉーーー!!!
嫌じゃなかった!
嫌じゃなかったけど、その、
おおお男の人にあんな風に抱きしめられるのは、
はは初めてで……!!
さっきの抱きしめられた時のことばっかり思い出しちゃって、霧島くんの顔がなかなか見れないし!!!
こういう時ってどうすればいいんだろっ!?
でもでも!
霧島くんは私を安心させるために抱きしめてくれて………、
その………
ふふふふ深い意味とかは、無いんだよねっ!??
そうだよね、誰しも急に泣かれたら驚くだろうし!
うんうん、そうだよ。
そういうことにしておこう。
よし!
……………。
『俺はこんなにも咲希のことが好きでしょうがねえんだから』
ひゃあ!!!!
またあの言葉を思い出してしまい、独りでワタワタと落ち着かないでいると……。
「ほれ。」
「ぎゃあぁっ!!」
私の頬に何か冷たい物が当たり、驚いた拍子にベンチから落ちて尻もちをついてしまった!!
後ろを振り向くと、霧島くんが缶のお茶を二つ持って立っていた!
「き、き、霧島くん…!」
気持ちの整理がついてない段階での、突然の彼の登場に激しく動揺してしまうっっ!!!
「お待たせ。大丈夫か?……ほら!」
と、渡された缶のお茶。
「泣いたから喉渇いただろ?」
「え!あ、ありがとうございます!あ……じゃあ、お金を。」
「いいよ。俺が泣かしちまったもんだし……。だからコレは俺のオゴリ。」
霧島くん……。
私が勝手に勘違いして、勝手に泣いちゃっただけなのに…。
ベンチに座り直して霧島くんから貰ったお茶を開けて、一口飲む。
あ、美味しい。
やっぱり喉が渇いていたのか、スーッと体に入っていき、渇きを癒してくれる。
「んで、次はコッチ。」
え??
またお茶?!
同じ物を渡され、不思議に思って見ていると…。
「ソレは目にあてる用。少し腫れてるから冷やさないとな。……それとも俺がやってあげよっか?」
と、あの意地悪な霧島くんに戻ってしまった!
「い、いいです!自分でできますから!!」
ピタッともう一つのお茶の缶を瞼にあてた。
気持ちいい……。
霧島くんの気遣いって細やかだよな~。
だから余計気になってしまう。
広場での霧島くんのあの無反応さが……。
理由……き、訊いてみよっかな?
チラッと私の横に座ってる彼を見ると、私があげた缶コーヒーを飲んでいた。
あ……。
飲んでくれてる!
嬉しいなぁ…。
そしてまたチラッと見てしまう。
そして今更ながら気づくことが!
私があまりよく見てなかったっていうのもあるけど。
霧島くんの顔って凄く整ってるんだな……。
目鼻立ちもハッキリしてて、男の子なのに肌もきめ細やかで。
「…………。」
……あ!
目の下にホクロがある。
瞳の色は深い茶色……って感じかな??
首筋もなんだか綺麗だなー…。
「…………。」
鎖骨がチラッと見えてる!
な、な、なんか大人の色気を感じさせ……
「…………あのさ。」
ドキーーッ!!!
急に言葉を発したので、心臓が一拍はねた!!
霧島くんがゆっくりと私に顔を近づけてくる!
そしてベンチの背もたれに霧島くんの両手がトンと付く。
え”!?
わわわ私、霧島くんの両手に挟まれてッ!!
身動きがとれない状態になってるっ!!!
そして、
「……誘ってんの?俺を。」
私をめいいっぱい抱きしめて、彼が真っ先に私に伝えてくれた言葉……。
霧島くん…………。
彼の体温が凍った私の心をじんわりと溶かしていく。
抱きしめる彼の腕は不安から私を護るように強く、
それでいて優しく包んでくれるようだった……。
「嫌いになるかよ!なってたまるか!!俺の咲希への想いを見くびんなよ!?」
「うっ………っ……。」
涙はまだ止まらなくて上手く話せないけれど、
さっきまでの不安な気持ちは霧島くんによっていつの間にか消えていた……。
「咲希……。咲希は俺が護るから。だから何も心配すんなよ?な?」
私は彼が時折くれる言葉を聴きながら目を閉じて、
今は彼だけを感じていたくて意識を集中させていた……。
「もう平気か……?」
「は、はい!平気です……。」
駅の近くの公園に移動し、ひと気の無いベンチに私達は腰をかけた。
あれから私が落ち着くまで霧島くんは抱きしめてくれていて、
私の涙が止まると手を引き、この公園まで連れて来てくれたのだ。
小さな公園だけど、可愛らしい遊具が所々あってなんだか微笑ましい。
「あ。咲希、俺トイレに行ってくるけどちょっと待てるか?」
「え…?は、はい!」
「何かあったらスグに連絡しろよ?」
「わ、わかりました…!」
霧島くんは駆け足で駅の方へ行ってしまった……。
ザァッと風が木々を揺らす。
その中、私はさっきの霧島くんに抱きしめられたことを思い出していた。
抱きしめてもらってしまった……。
霧島くんに……………。
…………………。
………………。
!!!
今冷静になって考えてみると、
めちゃくちゃ恥ずかしいよおぉぉーーー!!!
嫌じゃなかった!
嫌じゃなかったけど、その、
おおお男の人にあんな風に抱きしめられるのは、
はは初めてで……!!
さっきの抱きしめられた時のことばっかり思い出しちゃって、霧島くんの顔がなかなか見れないし!!!
こういう時ってどうすればいいんだろっ!?
でもでも!
霧島くんは私を安心させるために抱きしめてくれて………、
その………
ふふふふ深い意味とかは、無いんだよねっ!??
そうだよね、誰しも急に泣かれたら驚くだろうし!
うんうん、そうだよ。
そういうことにしておこう。
よし!
……………。
『俺はこんなにも咲希のことが好きでしょうがねえんだから』
ひゃあ!!!!
またあの言葉を思い出してしまい、独りでワタワタと落ち着かないでいると……。
「ほれ。」
「ぎゃあぁっ!!」
私の頬に何か冷たい物が当たり、驚いた拍子にベンチから落ちて尻もちをついてしまった!!
後ろを振り向くと、霧島くんが缶のお茶を二つ持って立っていた!
「き、き、霧島くん…!」
気持ちの整理がついてない段階での、突然の彼の登場に激しく動揺してしまうっっ!!!
「お待たせ。大丈夫か?……ほら!」
と、渡された缶のお茶。
「泣いたから喉渇いただろ?」
「え!あ、ありがとうございます!あ……じゃあ、お金を。」
「いいよ。俺が泣かしちまったもんだし……。だからコレは俺のオゴリ。」
霧島くん……。
私が勝手に勘違いして、勝手に泣いちゃっただけなのに…。
ベンチに座り直して霧島くんから貰ったお茶を開けて、一口飲む。
あ、美味しい。
やっぱり喉が渇いていたのか、スーッと体に入っていき、渇きを癒してくれる。
「んで、次はコッチ。」
え??
またお茶?!
同じ物を渡され、不思議に思って見ていると…。
「ソレは目にあてる用。少し腫れてるから冷やさないとな。……それとも俺がやってあげよっか?」
と、あの意地悪な霧島くんに戻ってしまった!
「い、いいです!自分でできますから!!」
ピタッともう一つのお茶の缶を瞼にあてた。
気持ちいい……。
霧島くんの気遣いって細やかだよな~。
だから余計気になってしまう。
広場での霧島くんのあの無反応さが……。
理由……き、訊いてみよっかな?
チラッと私の横に座ってる彼を見ると、私があげた缶コーヒーを飲んでいた。
あ……。
飲んでくれてる!
嬉しいなぁ…。
そしてまたチラッと見てしまう。
そして今更ながら気づくことが!
私があまりよく見てなかったっていうのもあるけど。
霧島くんの顔って凄く整ってるんだな……。
目鼻立ちもハッキリしてて、男の子なのに肌もきめ細やかで。
「…………。」
……あ!
目の下にホクロがある。
瞳の色は深い茶色……って感じかな??
首筋もなんだか綺麗だなー…。
「…………。」
鎖骨がチラッと見えてる!
な、な、なんか大人の色気を感じさせ……
「…………あのさ。」
ドキーーッ!!!
急に言葉を発したので、心臓が一拍はねた!!
霧島くんがゆっくりと私に顔を近づけてくる!
そしてベンチの背もたれに霧島くんの両手がトンと付く。
え”!?
わわわ私、霧島くんの両手に挟まれてッ!!
身動きがとれない状態になってるっ!!!
そして、
「……誘ってんの?俺を。」