不良リーダーの懸命なる愛

すると。

「あ!待って准平くん!」

と咲希が駆け寄ってきた。


「あの、准平くん。さっきの理人の合成写真なんだけど、ここに『成瀬咲希、命!!』って書いてあるでしょ?」

と、咲希がさっきの准平作の紙を見せてくる!


「うん!俺が書いたんだ!キマってるでしょっ?」

「え?!う、うん!そうなんだけど、漢字間違ってるの。准平くんは “成瀬” って書いたけど、私の名前は鳴くほうの “鳴瀬” だから。」



!!!



「え??なくほう??どういう意味、ピュア子ちゃん!」

「あのね、鳥が鳴くの “鳴” だから!だからこれだと漢字が違うんだ。」


鳴くほうの鳴瀬……。

……………。

………………。


まさか……な。

「了解!じゃあこのビラ直して、また持ってくるねん♪」


なっ!!!


「オイ!!今度またこんなふざけたことしやがったら、シメるッ!!!!」

「いいじゃ~ん!理人さんのケチぃ~~。」

「だから抱きつくんじゃねええぇぇ!!!!」



ガラガラ……

《…霧島くん!柊くん!!早く職員室に来なさぁーい!!!》


こんな明るい日常。

想像もできなかった恋。


“希望” をいっぱい持ってたんだな、俺。



なるせさん。



アンタの言いたいこと、今の俺にはわかるよ。

俺、アンタのこと一生忘れねぇ!


そんでまたアンタに会いてぇよ!!


でも、その願いが叶う日はそう遠くないことを、
この時の俺はまだ知らない。


だってよ、
アンタの娘に、写真を通じてアンタにまた会えるとは思ってもみなかったからさ!



Fin