「メシなんか後でも食えんだろ。ぐだぐだ言ってねぇでさっさと来い」
「はぁ?」
んな横暴な話があるか!
勝手に人のスケジュール変えんな。
「ヤダ。絶対行かない」
全力で拒否る。
すると、伸平は思いっきり眉を寄せてあたしを睨んだ。
「ムカつく…。お前いつからそんな生意気になったんだよ」
「この性格は元からだし。あんたが知らなかっただけじゃん」
つい挑発的な物言いになる。
それは言わずもがな、目の前にいるこの男が嫌で嫌でしょうがないから。
だってそーじゃない?
浮気したくせに開き直って一方的に別れ切り出して、おまけに変な噂流してあたしを未練がましい女に仕立て上げてさ。
挙げ句の果てに、せっかくできた新彼との時間まで邪魔するなんてありえないっしょ。
腹立てんのが当然じゃん。

![浮気男に逆襲を![番外編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre1.png)