苦笑しつつ手のひらを差し出す。 すると、ちょっぴり冷たい何かが乗っかった。 これは…… 「ヘアピン?」 めっちゃキラキラしたピンクの石がついてる、シンプルだけどなかなか可愛いソレが、あたしの手の上にちょこーんと2本並んでる。 「ああ。りんに似合うと思って、昨日こっそり買っといたんだ」 ニカッと白い歯を見せて笑う。 音でわかったけど、今何人か卒倒したよね? 先輩もう笑っちゃダメだわ。