「そっか。なら、テキトーにその辺ぶらぶらする?」 「あ、それいいですね」 「よし。じゃあ行こっか」 「いえっさー♪」 元気よく返事した、次の瞬間。 ──ギュッ 「へ! ?」 いきなり手ぇ握られちゃった…。 やば、超あったかい。 何コレ。なんかすっごいドキドキするし。 「……イヤ?」 不安げな瞳であたしを見る。 うわー、何この可愛い生き物。 ハートずっきゅんなんですけど!