「あの、えーっと…?」 キョトンとするあたしに、先輩はちょっと照れながら、 「俺さ。中沢ちゃんのこと好きなんだよね。それも、結構前から」 「……え?」 好きって、え、ちょっと待って。 それってまさか、恋愛としての "好き" デスカ? ……。 いや、いやいや。ナイナイナイナイ。 いくら何でもそれはおあつらえ向きすぎるし、しかもこんなかっこいー人があたしを好きなんてありえんてぃ。 ハッ、まさかこれは夢か? それとも幻覚? あるいは幻聴? とにかく信じらんない。 もうついていけませーん!