「なぁ、もっかいしてもいい?」
コテンと首を傾げ、ワンちゃんフェイスでおねだりしてくる。
う…。か、可愛い。
この流れであたしのツボを刺激してくるとは。
こやつ、デキる。
「……ダメ?」
じっとあたしの姿を捉える、今にも吸い込まれてしまいそうなブラウンの瞳。
ドクンと心臓が甘くうずいて、目が逸らせなくなる。
「す…すればっ」
真っ赤になりながら半ばヤケクソでそう言うと、先輩は満足げにニヤリと笑った。
「ん。よくできました」
茶化すような言葉を合図に、再び唇を塞がれる。
甘くて優しい、とろけてしまいそうなほど濃厚なキス。
完全にドキが胸々。失礼、胸がドキドキ。
頭がボーッとして、もう何も考えらんない…。
──と、その時。
「 ! ? 」
視界がぐるりと反転して、背中に鈍い衝撃が走る。
驚いて目を開けると、真剣な表情であたしを見つめる彼の顔がそこにあった。
こ、これはもしや……
床ドンならぬ、ソファドンですか! ?

![浮気男に逆襲を![番外編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)