きちんと整頓されたリビングに案内され、誘導されるまま2人掛けのソファに腰を下ろす。
「適当にくつろいでて。今飲み物入れてくるから」
「ほーい」
ニカッと笑って返事をすると、先輩はキッチンへ向かいかけた足をピタリと止めて、
「そーだ。さっきは姉貴のせいで言い損ねたけど……」
「?」
「今日、すげー可愛いな。ビックリした」
耳元で甘~く囁かれ、ボッと顔が赤くなる。
まったくこの人は……いつもいつもそーゆー恥ずかしい台詞ばっか吐くんだから。
何で言われた側がこうも照れにゃならんのだ。
という目で睨んでやると──

![浮気男に逆襲を![番外編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)