「ぷっ。やだなー先輩。キスくらいでなに動揺しちゃってるんですかぁ?」 つい数時間前の彼さながらに、クスクス&ニヤニヤ笑って冷やかしモードON。 「意外と純情ですなぁ。はっはっは」 おっさんテイストで勝ち誇ったような高笑いをすると、先輩は赤面したまま照れくさそうにチッと舌打ち。 「……今のは一本とられたわ」 「へへー。目ぇ覚めたでしょ?」 っしゃ。勝った♪ とばかりに、心の中で盛大にガッツポーズ。 すると── 「じゃあ、次は俺の番な」 「へ?」