「お前の気持ちもてあそんで…サイテーなことしたのは分かってるし、心から反省してる」


「……本当なの?」


「ああ。これからはあんな卑怯でバカみてぇな生き方はしないって、誓うよ」



ふーむ…。なかなか言うじゃないか。


真剣味が伝わって、なんだかグッときちゃったよ。



「何よ……何よ、このバカ男っ!」



ちょっぴり震えたソプラノボイスかーらーのーヒステリックな大絶叫を轟かせた新カノさんは、その華奢な腕で伸平をぼかすかと殴り始めた。



「人の気も知らないで……バカバカ、バカッ!」



罵るような言葉とは裏腹に、めっちゃデレデレした顔になってる彼女。


……えーと。


今さらですが、耳と目を塞がせていただきますね。


何かこれ以上は本能的に見ちゃいけない気するし。



「……」



あ。ほらやっぱり。


じわじわと漂ってきたじゃない。あの幻のピンクオーラが。