で、それから数日後の5月初旬。
俺はとうとう行動を起こした。
「あのさ…中沢」
「何?」
「俺と付き合ってくんねぇかな」
は? って顔で固まる中沢。
日常会話すらほぼ無いはずの男から告られて、完全に放心状態だ。
俺は笑いをこらえながら、真剣な表情を作ってじっと彼女に視線を注ぐ。
これでオチなきゃ女じゃねーよ。
ついつい得意気になる俺に、中沢は意外すぎる台詞を吐いた。
「いやー、そう言われても……あたし、塚原くんのことよく知らないし」
アハッと能天気に笑う彼女に、目が点になる。
し、知らないだと…? この俺を! ?
お前、この前 "同じクラスだったから知ってる" とか言ってただろーが!
愕然として、握り拳に力がこもる。

![浮気男に逆襲を![番外編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)