麗らかに晴れた朝。


昨日よりは若干薄めのメイクにポニーテールで意気揚々と登校。


例によって甘~い台詞を吐くアッくん先輩をいなしにいなし、ほっぺチューを合図に手を振って別れた。


そして、ムンッと気合いを入れてずかずかと階段を上り、勢いよくドアを開けて中に入る。


んで、特等席に頬杖をついて、田村と仲良さげに喋っている伸平の姿を目視。


その様子は昨日の異常さが微塵も感じられない程ナチュラルで、ほんの少し拍子抜けしてしまう。


で・す・が。


あたしは今度こそ容赦はしないと誓ったので、臆することなく奴のそばまで歩み寄った。



「──塚原くん」



腰に手を当て、仁王立ち。


反射的に顔を上げた伸平の苦笑が目に映る。


おーおー。ひきつっとるな。


どうやらそれなりに罪の意識はあるようですね。