「あたしは、あんたのことなんか……」 "もう何とも思ってないんだから" "2度とそんなふざけたこと言わないで" そう言いかけた瞬間、あたしの脳裏を掠めたものは── 『好きだよ。りん』 『ずっと俺の傍にいて』 どこまでも純粋で屈託のない、先輩の笑顔。 それは、あたしが黒く染まることを踏み留ませるには十分すぎるものだった。 そして同時に、気付かされた。 本当の復讐は、3倍返しなんかじゃない。 相手に苦痛を与えることじゃない。 ──…自分を傷つけた人間と、"同類" になっちゃダメなんだ。