浮気男に逆襲を!



あぅ~…周囲の視線がイタイ。


さっきの濃厚キスのせいで、スタッフの皆さんすっかりあたしたちに興味津々だし。


これなら伸平に絡まれた方がまだマシなんじゃなかろうか。


ってことで、ため息と共に立ち上がる。



「……先輩、もう出よ」


「ん、そーする?」



このいたたまれない空気感を物ともせず、飄々とした笑顔を見せるアッくん先輩。


なんというメンタルの強さだ。


やれやれと肩をすくめながら踵を返し、2人並んで入り口の方へ向かう。


すると──



「……中沢」



愕然とした面持ちの元彼くんに、いきなり声をかけられた。


いやまぁ予想はしてたけども。