あぅ~…周囲の視線がイタイ。
さっきの濃厚キスのせいで、スタッフの皆さんすっかりあたしたちに興味津々だし。
これなら伸平に絡まれた方がまだマシなんじゃなかろうか。
ってことで、ため息と共に立ち上がる。
「……先輩、もう出よ」
「ん、そーする?」
このいたたまれない空気感を物ともせず、飄々とした笑顔を見せるアッくん先輩。
なんというメンタルの強さだ。
やれやれと肩をすくめながら踵を返し、2人並んで入り口の方へ向かう。
すると──
「……中沢」
愕然とした面持ちの元彼くんに、いきなり声をかけられた。
いやまぁ予想はしてたけども。

![浮気男に逆襲を![番外編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre1.png)