という切実な願いが天に通じたか、先輩は意外とすんなりあたしを解放してくれた。
「じゃあ、行こっか?」
「う~ん……今はちょっと無理かも」
言いながら入り口付近のテーブルをチラ見。
つられてそっちに視線をやった先輩が、なるほどって顔で苦笑してる。
「あっちもよろしくやってるわけか」
「そうなんだよねー。で、鉢合わせてまたこないだみたいに絡まれたらめんどいじゃん?」
「だな。んじゃもう少しここにいようか」
「あざっす♪」
例によってビシッと敬礼。
アッくん先輩は愛おしそうに目を細めて、おでこにチュッとキスを落とした。
「……またいきなり発情ですか」
「りん見てると抑えきかなくなるんだよ」
はいサラッと変態発言。
巧みに "発情" を肯定してる辺りがとってもアッくん先輩だね。

![浮気男に逆襲を![番外編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre1.png)