浮気男に逆襲を!



という切実な願いが天に通じたか、先輩は意外とすんなりあたしを解放してくれた。



「じゃあ、行こっか?」


「う~ん……今はちょっと無理かも」



言いながら入り口付近のテーブルをチラ見。


つられてそっちに視線をやった先輩が、なるほどって顔で苦笑してる。



「あっちもよろしくやってるわけか」


「そうなんだよねー。で、鉢合わせてまたこないだみたいに絡まれたらめんどいじゃん?」


「だな。んじゃもう少しここにいようか」


「あざっす♪」



例によってビシッと敬礼。


アッくん先輩は愛おしそうに目を細めて、おでこにチュッとキスを落とした。



「……またいきなり発情ですか」


「りん見てると抑えきかなくなるんだよ」



はいサラッと変態発言。


巧みに "発情" を肯定してる辺りがとってもアッくん先輩だね。