俺の幼なじみは超鈍感だ。 しかも高校生だというのに、兄貴にべったりだ。 まあ、兄貴だから許せるけど、これが他の男だったら困る。 悠兄は美織にだけじゃなく、俺たちにとっても兄貴のような存在。 いつも優しくて、迷った時は的確なアドバイスをくれる。 俺はそんな悠兄に負けないように、勉強もスポーツも頑張った。 いつか悠兄を超えられるように。 だって、悠兄を超えなければ、俺の欲しいものが手に入らないからだ。