いつでも一番星



まだ誘ってすらいないのに、先の時間を思うと心が弾んできた。

何もできずに足踏みばかりしているわたしに、茉理ちゃんはここまで道筋を立ててくれたんだ。

本当に感謝だよ……。

言葉では足りない感謝の気持ちが、じわじわと広がって胸を熱くする。

あふれる気持ちの勢いのままに、茉理ちゃんにハグをした。


「茉理ちゃん、ありがとう!!」

「はいはい。気持ちはわかるけど、とりあえず喜ぶのは誘ってからにしようね。だから頑張って!」

「うん! 頑張る!」


……茉理ちゃんは。
わたしが自分の恋心に気づく前から、協力するからと言って、応援してくれていたよね。

頑張るよ。

ひとりで頑張っているわけじゃないってわかるぐらい、背中を押してもらっているから。

頑張ろうって、前向きな気持ちになれるんだよ。

ありがとう。



 ☆★☆



わたしが仕事を担当していた午前中、ストラックアウトのコーナーにはたくさんのお客さんが来てくれた。

体育館内には他に輪投げ、ヨーヨー釣り、射的などのアミューズメントコーナーが設けられていることもあり、様々な人が行き来している。

土曜日に一般公開をしていることもあり、近所の子供たちや家族連れで遊びに来ている姿が目立った。


「おめでとうございます! パーフェクトです!」

「やったー!!」


受付の隣のストラックアウトのスペースが、ふと賑やかな声で盛り上がる。

ちょうど受付に来るお客さんが途絶えてそっちを見ると、得点係の茉理ちゃんや他のメンバーたちが拍手をして、場が祝福ムードになっていた。

みんなが笑顔を向ける先には、それよりも嬉しそうに顔を綻ばせる小学校の中学年らしき男の子がいた。