溺愛彼氏に振り回されて


だけど同じ教室なんだから仕方がないよね。


意を決して、教室へ入る。


そして自分の席へ着く。


誰もそんな私を気にとめない。


いつもと同じようにグループになって話している。


「いつ誘うの?」


「放課後。帰る時になったら」


「応援してるからね!」


「ありがとう」


美優にはお礼を言ってばかりだな。



そんなこんなで、放課後はすぐにやって来た。


「光里、ファイト!」


「う、うん」


私は飛鳥君の机へと近づいた。


飛鳥君はまだ教科書などを鞄の中へ入れている。