「どうして、飛鳥君がいるの?」
私が飛鳥君に対して問いかけることができるのはこれだけだ。
「お前が階段から落ちて、たまたま近くに俺がいたから保健室まで運んだ」
「そっか・・・・。ありがとう、飛鳥君」
“たまたま”か・・・。
その言葉に胸が痛むのはなぜだろう。
まだ、忘れきれてないのかな・・・・・。
ふとそこで思い出した。
「今・・・・今何時?」
今日は帰りに健ちゃんとデートの事を決めなくちゃいけないのに。
「もう5時だ」
「5時!?」
大変!もう下校時刻もぎりぎりじゃない!
「帰らなきゃ!」
それより、健ちゃんに連絡しないと心配しちゃう。

