溺愛彼氏に振り回されて


俺が急に光里に冷たくなった日。


おどおどした様子の光里。


学年関係なく絡んだ女と俺をみるたび、目に涙がたまっていた光里。


そして、友達と一緒にどこかへ行く光里。


戻ってきた時には必ず目が赤くなっていた。



なぜその時にやめなかったのだろう。



俺は光里と別れたかったわけじゃなかったのに。


反射的に口から出た言葉。


“めんどくせー女”


“うぜえ”


本当はそんなこと思ってねえよ。


俺の言葉で傷つく光里をもう見たくなかった。