なんで、こっちなんか見てるの・・・?
その疑問の答えが出てくるはずもなく、こんかいのミーティングもさらさらーっと過ぎていった。
「じゃあ、帰ろっか」
「おう」
健ちゃんと二人で帰ろうと席を立ったら。
「あれぇ~?工藤さんってばぁ~飛鳥君の次は健司くぅ~ん?やだぁ~、もしかして男好きなのぉ~??」
後ろでそんな声がした。
「なっ・・・・!」
私の顔は、怒りで赤くなった。
「何も言い返せないってことはぁ~、図星なんだぁ~。工藤さんってばぁ、そんな人だったのねぇ~」
「そんなことっ・・・・!」
私が最後まで言えなかったのは、私の言葉に健ちゃんがかぶせてきたからだ。
「光里はそんなやつじゃねーよ。幼馴染が一緒に帰っちゃ悪いか?」
「そんなんじゃないけどぉ」

