「ごめん、美優・・・・。私・・・・」
「分かってる。とりあえず、移動しようか」
「うん・・・・」
私達は、とりあえず保健室へ向かうことにした。
「私ね、飛鳥君と別れたんだ」
「本当・・・・だったのね」
「うん。昨日ね、思ってたことを全部言っちゃったの。そうしたら、めんどくさいって・・・・・・・」
「あいつ、そんなこと言ったの?」
「うん。うざいって・・・・言われちゃった」
自分で言ってる言葉なのに、昨日の飛鳥君と重なって
余計悲しさが増す。
昨日の光景を思い出してしまった。
「別れたくなんて・・・・なかったよ・・・・」
私の目からは大粒の涙がぼろぼろと零れた。
「光里。恋の痛みは、新しい恋をすれば忘れられるのよ」

