溺愛彼氏に振り回されて


踵を返してスタスタと歩きだす飛鳥君。


「あっ飛鳥君!」


私も慌てて追いかける。


視界の片隅に移った茉莉さんの顔は


私をじっと睨んでいた。







「あ・・・・飛鳥君・・・・・?」


飛鳥君が入っていったのは、電気もついていない空き教室。


その奥で、膝を抱えて座り込んでいる飛鳥君の姿が見えた。


「飛鳥く・・・・・」


一瞬。声をかけるのを躊躇った。