溺愛彼氏に振り回されて


聞きたくないよ・・・・。


でも自分からやるって決めたんだから、入らないと。


ガラッ―――


私が入っても、誰も気にとめない。


委員の女子の皆は、飛鳥君の周りへ集まっている。


私は俯きがちに席へ着く。


「あれ、光里じゃん」


「え?あれ、健ちゃんじゃん」


なんと、隣の席は健ちゃんだった。


「健ちゃんも実行委員なんだ」


「なんか、皆手ーあげねぇからさ。俺が挙げてやったんだよ」


「そうなんだ」


「それより光里は?こういうのやるタイプだっけ」


「私も健ちゃんと同じ。皆が手を挙げずに困ってたから・・・・」


「光里は昔っから優しかったもんな」


「そういう健ちゃんこそ」