溺愛彼氏に振り回されて


飛鳥君の机のほうから聞こえる声。


やっぱり自分の彼氏だから気になってしまう。


ちらっと飛鳥君のほうへ視線を向けると・・・・。


「・・・っ!」


飛鳥君と目があった。


けれど、先に目を背けたのは私の方。


久々に目が合い、テンパってしまっていた。


「どうしたの?光里」


「ううん、なんでもないよ」


落ちつけ私。


飛鳥君が私の事を見ていたわけじゃない。


たまたまこっちのほうを見ていて、私が目を向けちゃって


たまたま目があったように思っただけ。


そんな風に思っていても、やっぱりうれしい。