俺は明里を抱きしめた。 明里の体温が伝わってくる… 『明里… 』 「ひぃ… 」 抱きしめた腕を緩めて、俺はにやりと笑った。 『バーカ』 俺は明里の額をつっついた。 「んー」 『明里の熱下がんないと、俺がいや。』 「ほんと、ひぃは心配症なんだから」 明里はただ笑っていた。 頑張り屋な明里だから、すぐ無理する。 もう何年一緒にいるって思ってんだよ。