目の前で手を開いたり、閉じたりして自分が生きてるとわかった。 やっぱり……。 「はあ…。」 思わず、溜息が出た。 そんなとき、 バンッと音を立てて襖が開いた。 ビクッと肩が上がる。 入ってきた女の人は私を視界に収めた途端、パアッと笑顔になった。