蓮の華よ、咲き誇れ


コテンと首を傾げる彼女。



「私が戦ったのは、ただ弱いだけの人の指示は受けたくなかったから。」



でも、だったら尚のこと。



「僕らは、君に負けたけど?」



「誰が“私より”強かったらなんて言った?」



「………は?」



「私だって、そんな酷なこと言わないよ。」



少し悲しそうに彼女は笑う。