今日はもう、帰るか。と思い、空を見上げたときだった。 ーゾクリ…… 言いようもない高揚感。 誰かがいる。 しかも今、ここで肉塊と化した雑魚じゃなくて。 もっと、もっと強い相手。 「ねえ、そこにいるのはだぁれ?」 思わず、声が弾む。