それを視界に入れた途端、私は走り出した。 そして、鈴を抱き寄せる。 相当、強く蹴られたのだろう。 ぐったりと私の腕に収まった。 ホッとしたのも束の間。 「危ないっ!」 その声を聞いて横を見ると、キキ―ッとかしましく音をたてる光。 私は静かに目を閉じた。