赤信号が視界の端に写り、足を止める。



私の隣に居る鈴も歩くのをやめた。



そんなとき。



突然、ポーンと鈴が道路の真ん中に飛ばされた。



驚いて隣を見ると、さっきまで鈴が居たところには知らない男が居た。



顔は赤くて、足取りはフラフラしている。



きっと酒でも飲んだ帰りなのだろう。



急いで道路を見ると、鈴に迫りくる一台のトラック。